知人が断食を勧めてくるんだけど、曰く、デトックス(排毒)効果があるんだとか。
コンビニ飯を頻繁に食べてるので、「添加物やら農薬やら、着色料やら色々と身体に溜まってるからデトックスした方が良いよ」と言って、割と親切心で勧めてくれるんだよね。
僕も添加物やらを積極的に摂りたいわけではないけど、現代社会で生きてりゃ多少はしょうがないし、なんでも程度問題じゃない?
色々と話してて疑問は出てくるんだけど、日本はその辺の意識が遅れているそうで、海外の進んでいる人たちはどうの、と面倒な方向に話が進んだりするので聞かない。
ちょっと調べてみた
何も知らずに怪しむのもアレなのでちょっとだけだけど調べてみまして、ググったらすぐに出てくる、断食を3日くらい実施したという記事から主だったものをピックアップしてみた。
- 何千年も前から断食の効果は認められている
- ずっと食べてると内臓が休まらない
- 糖質を抜いたら身体がダルい=糖質依存だった事がわかった
- 断食で集中力が研ぎ澄まされた
- 断食後には食べ物本来の味がわかる=今まで舌がおかしくなっていた
- 断食で体重が3kg減った
(参考:https://rutty07.com/entry/fasting-01/)
やべぇ、うさんくせえ。
何千年も前から断食の効果は認められている
こういう発言を見ると「瀉血」の歴史を思い出すけど、歴史が長くとも意味があるとは限らないこともあるので、冷静に根拠は理解する必要があると思うんだよね。
ずっと食べてると内臓が休まらない
胃腸が動き続けているとイケないのかどうかは知らないけど、現代人の多くが「食べ過ぎ」なので、適正にするのではダメなんだろうか。
「食べ過ぎが胃腸に良くない」と言われると素直に納得するけど、適量を日々食べるのと比べて断食を選ぶ効果があるの?
糖質を抜いたら身体がダルい=糖質依存だった事がわかった
糖質を抜いたらエネルギー切れするのでダルいのは当たり前かと。依存って、薬物じゃあるまいし。水依存、とか酸素依存とか言うんだろうか。
断食で集中力が研ぎ澄まされた
記事を読む限り、研ぎ澄まされてない期間が多かったように思うけど、普段食べ過ぎで血糖値の乱高下が起こってたりしたなら、それがなくなる事で研ぎ澄まされたりはするかも知れない。
断食後には食べ物本来の味がわかる=今まで舌がおかしくなっていた
山に登って山頂で食べるご飯が美味しいとか、重労働の後で飲むビールが美味いとか、そういうのと同じじゃないかと。
断食で体重が3kg減った
物理法則的に無理。
身体の状況や生活強度によるけど、1日の消費カロリーは成人男性でも2,000kcal前後。一方で脂肪は1kg辺り7,200kcalなので、3日絶食したとしても1kgすら減らない。
もちろん、糖質がカットされることで身体のグリコーゲンが失われて、それにより水分が失われるので、「体重計に乗って3kg減った」という事で良ければ達成可能。
ただ、糖質を摂ればグリコーゲンが補充されるので水も蓄えられて元に戻る。
という訳で
断食の効果の有無は判断出来ないけど、メリットとして挙げられるいくつかは断食の効果といい難いと思うよ。
少なくとも、ご飯を抜いている間に筋肉が分解されてエネルギーとして使われる現象は起こるので、デメリットはあるし、記事中でも「終わったらチーズダッカルビ食べる」とかリバウンドする気しかしない発言もあった。
普通に毎日の食事を見直すのが良いんじゃない?