僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫JA)posted with amazlet at 19.01.10早川書房 (2016-06-30)
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君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫JA)posted with amazlet at 19.01.10早川書房 (2016-06-30)
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2年半前に発売された小説です。物語のレビューを書くほど無粋な事はないと思うので中身には触れません。
2冊で1つのとても面白い作品。パラレルワールドを題材にした「よくある系」ではあると思うのですが、世界観が細かく作り込まれていて物語に深みを感じます。どちらから読んでも楽しめるように作られているものの、個人的には「僕が愛したすべての君へ」→「君を愛したひとりの僕へ」の順がオススメ。
こういうパラレルワールドを扱った作品って、自分自身の人生で実際に色んな分岐点を体験している程、読んでいて刺さるものがあります。
今パッと思いつくような幾つかの分岐点。「あの時ああしておいて良かった」と思う程には後悔の無い人生を歩んでいると思っているけど、別の選択肢を選んでいても「そうしておいて良かった」と思っているかも知れないよね。
ニートになった自分。結婚して子供がいる自分。超お金持ちになった自分。すでに死んでしまった自分。
どれもあったかも知れないと思い耽ってみるのでした。