職場の人が「9月からダイエット頑張る」と意気込み、ランニングとか筋トレでも始めそうな雰囲気なのでちょっと書いてみる。
ランニングで痩せるのは大変
僕も昔痩せようと思ってランニングしていたからわかるんだけど、1時間10km走って大体消費カロリー700kcalでしてね。
これってどれくらいのものかというと、こんなもん。
- コンビニのおにぎり3個半(200kcal/個)
- 缶ビール3本半(200kcal/本)
- ポテトチップス1袋ちょい(550kcal/袋)
- monster(エナジードリンク)4本(170kcal/本)
10km走るって結構シンドイんだけど、その見返りとしてたったこれだけというのは世知辛い世の中だと思う。悲しいほど簡単に取り返しちゃうよね。
脂肪は大体1kgあたり7,200kcalなので、(実際には計算通りにはならないものの)体重1kg減らそうとしたら100km走ることになる。しかも、「頑張って走ったからちょっとくらい良いよね」と言って自分にご褒美上げたら更に遠のく。
腹筋トレーニングしても腹はひっこまない
多くの人が「腹が出てきたから腹筋頑張っている」みたいな発言をするんだけど、腹筋トレーニングしても腹はひっこまない。もっというと、いくらトレーニングしてもシックスパックにはならない。
ついでに言うと、女の人が二の腕にオニクが付いてきたのを気にして腕をトレーニングしても二の腕についた脂肪は減らない。
なんとなく、気になる部分の筋肉を動かすと、周りの脂肪を消費してくれるという気になってしまうけど、筋肉がお隣に鎮座する脂肪を直接エネルギーとして使うなんてことは出来ないので、どの筋肉を使っても必要に応じた脂肪が全体的に身体から消費されるしかない。部分痩せなんて無い。
それを言い始めたら、身体の最重要器官である脳に使える予備エネルギーが殆ど無いということになってしまうじゃない。
そして、腹筋の消費カロリーなんてゴミみたいなもの。「腹筋500回の消費カロリーはスクワット15回と同じ」と言われたりするぐらい。
じゃあスクワットなら良いかというと、これも大した事がない上に、そもそも無酸素運動は脂肪をエネルギーとして消費しないので痩せるのには向いてないんだよね。
ということで
運動をしようとすること自体は良いけど、痩せる事を目的にやるにはコストパフォーマンスが非常に悪い。
もちろん、筋トレをすることで身体にハリが出たりするので、ボディメイクの観点で非常に重要なんだけど、脂肪の消費にはほぼ寄与しないのでちゃんと理解してないと悲しいことになるぞ、っと。