少し前に古本で買ってそのままになっていた本なのですが、この間読み始めたら一気に読み切ってしまいました。
本を買うときには基本的に著者への経緯も込めて新品を買うのですが、この本は中古しか扱いが無かったので古本です。
29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)posted with amazlet at 18.12.31葉山 アマリ
泰文堂
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概要
29歳の誕生日を迎えた著者。貯金はゼロで仕事はいつ切られるか分からない派遣社員。結婚を考えていた彼氏には振られてストレスで体重は70kg。生きるのに絶望しつつも死ぬのも怖いという著者は自分の現状を惨めに思う。ふとテレビでやっていたラスベガスのカジノを見て、あまりの華やかさに「29歳最後の日にラスベガスのカジノで派手に過ごして30歳で思い残すことなく命を絶とう」と決意。人生最後の日を迎える為の生活が始まる。
感想
結構面白いです。
純粋な読み物と思っても面白いですが、自己啓発本的な側面もあると思います。読んだ人は何か得体の知れない「やる気」のような物が湧くかも知れません。
彼女の1年を意味のあるものにしたのは自分の余命を1年と設定したことではなく、多分、29歳最後のラスベガスのカジノで華やかに過ごすという強烈な夢ですよね。その上で「余命1年」は夢を実現させる為の具体的な行動をくれる。
夢と余命のどちらが欠けてもダメ。
ラスベガスへの想いがなければ1年の余命だけで人は行動出来ないし、余命が10年あったら著者は人生を変えられてないと思うのです。まさに「明日死ぬかのように生きよ」ですかね。
自分にも似たような経験があるので柄にもなく共感する所がありました。もっとも、僕には命を懸けるような気概はなかったですけどね。
